「スペイン語を使って何をして、どうなりたいのか」スペインでの起業に向けて働く市川典子さん【前編】

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どうも。たろう(@v_varentaro)です。

当ブログでインタビュー企画を始めることにしました。

『スペインと日本を繋ぐ』をコンセプトに、スペイン在住またはスペイン留学経験など、スペインに関わった経験のある人達にお話を聞くインタビュー企画です。

これからスペインに行きたい人、旅をしたい人、住みたい人、留学したい人などスペインに興味がある人、全員に読んでほしいと思っております。

第1回となる今回は現在、スペインのマドリード在住の女性の市川典子(イチカワノリコ)さんにお話をお伺いしました。こちらの記事でも紹介させていただきました。

参考記事→時代はスペイン! チェックしておきたい「スペイン」関連ブログ5選!

現在、スペイン滞在3年目を迎えスペインでの起業に向けて邁進していらっしゃいます。市川さんはなぜスペインに行くことになったのか。どのような苦労や楽しさがあったのか。

そして、スペインにいる今、私達に伝えたいこととは?

今回、前編と後編に分かれてお送りします。

それではどうぞ。

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スペインでもっと頑張れなかったのかなと、いつの日か後悔したくない

浦川(以下、たろう):

それでは、インタビューを始めさせていただきます。特に、緊張せずに楽にお話ししていただけたらと思います。宜しくお願い致します。

まず、市川さんのお名前と簡単な自己紹介をお願いします。

市川典子さん(以下、市川さん):

市川 典子と言います。 スペインには2013年の6月からインターンで来て、アパレル関係のお仕事が決まり、そのままスペインで生活しています。最近はこの知識を活かしてスペインでの起業のために動いています。

たろう:

ありがとうございます。 1つ1つ気になる点をお聞きしますね。まず、市川さんとスペインの出会いを教えてください。

市川さん:

スペインとの出会いは大学受験がきっかけです。

予備校の先生にスペインが似合いそうって言われた事、 ドキュメンタリー番組で南米の国に外資系企業がインフラ整備で進出し衝突している番組を見たことです。

スペイン語が出来たら母国語としてスペイン語を使ってる人が沢山いるので、もっと多くの人と本心で話が出来たり心を動かす事が出来るのかなと思ったこと、それから、 行きたかった大学の英語科に落ちてしまいスペイン語学科に合格したこと。

偶然が重なりスペインと関わる事になりました。(笑)

たろう:

すごい偶然ですね。スペインが市川さんを呼んでいたのかもしれませんね。(笑)

ドキュメンタリーで中南米を見たのに、なぜスペインだったのでしょうか? それから、その当時に中南米への憧れなどはありましたか?

市川さん:

本当に偶然が偶然を呼んだ結果だと思います。(笑)

スペインを選んだのは綺麗なスペイン語を習いたいと思ったからです。スペインのスペイン語が王道かなと思いまして。ですが、何故だか分かりませんがスペイン人には「メキシコ人みたいな発音だね。」と言われます。(笑)

憧れと言われると中南米に憧れはないかもしれないですね。憧れという言葉はスペインに対しての方がしっくりくる気がします。

ですが、中南米は今も昔もとても興味があります。中南米には今、発展しつつある熱くて強いエネルギーを持った国が沢山あるので、その中で成長したいという気持ちや新しくチャレンジしたいという気持ちはあります。

私の場合、スペインが本当に本当に大好きですが、スペイン語も大好きなので絶対にスペインじゃないといけないとは思っていません。スペイン語を使って生活したいという気持ちが大きいです。

しかし、若者の50パーセントが失業している不景気な国で、運良く仕事が見つかった事は本当に嬉しい事ですし、なかなか無いチャンスだと思うのでやれるだけの事をスペインでやってからではないと、次の国というのは考えられないなと思ってます。

スペインでもっと頑張れなかったのかなといつの日か後悔したくないなという想いが強いです。
スペインで今、実現したい夢が叶えられなければ中南米に行って新しい夢を探して様々な事に挑戦していきたいですね。

もちろん、今の夢をスペインで実現したいです。頑張ります。

スペイン語を学ぶだけではなく、スペイン語を通じてどんな事をしてるのが楽しいと感じるのか

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たろう:

ありがとうございます。綺麗なスペイン語を学びたいという思いは、私には無かったので聞いていて新鮮でした。

中南米の話はまた後で聞くとして、スペインに行く前から仰っていた熱い想いがあったのでしょうか?

スペインに対する行く前のファーストインプレッションはどのような感じだったのでしょうか?

市川さん:

スペイン行くきっかけは実は、半期留年してしまったからです。結構、不真面目な生徒で全然授業についていけなくて合格点を0.3点下回って留年してしまい、「暇だからスペイン行こう。」って感じでした。(笑)

すごく不純な動機で行ったのですが、これが私の人生を変えてくれました。

「留年ありがとう。」と今なら言いたいですし、私をスペインに導く為に必要な事だったのかなと、とても前向きに捉えています。

たろう:

留年して暇だから行こう。(笑)
その感覚、恐らく一般的な日本人からしたら、ぶっ飛んでますね。 元々の性格もあって特に不安も無かったのですね。

市川さん:

行く前は私の性格とスペインは合うだろうな、情熱的で明るくて楽しく生活出来るだろうなと思っていました。

実際は、本当に辛くて毎日泣いて、想像と真反対の留学生活でした。(笑)

たろう:

スペイン留学はどのくらいの期間、行かれたのでしょうか?

理想とは違ったこととは、具体的にどのようなことだったのでしょうか? 喋れる範囲で詳しく言っていただけるとありがたいです。

市川さん:

その時の留学は半年ほどです。 グラナダというスペイン南部の都市を選び、7人との共同生活をしていたのですが、皆さん英語が上手なんです。

基本的に共通言語は英語だったので、スペイン語で話そうとしても私のレベルも低いので、みんなが集まると英語。

更に、グラナダがあるアンダルシア地方は話し方が独特で、何を言ってるのかも分からない事多かったです。その環境があまりにも辛くて、「私がスペイン語ペラペラになれば、みんなスペイン語話してくれるはず!」と思って、毎日泣きながら部屋に篭って勉強をひたすらしてました。(笑)

3ヶ月くらいはこの生活でした。みんな優しくてパーティーやバル巡りに誘ってくれるのですが、参加したとしても個人個人と話す時は会話が出来ても、みんなで話すと話しについていけなかったり、お酒飲んでただ笑ってるなんてことばかりだったので、参加する回数も減って行き孤独でした。

日本人にも全く出会わなかったので話すの大好きで、みんなに色々聞きたいって思う私には本当に辛くて、今でも思い出すと心が締め付けられるくらいはじめは辛かったです。

私よりも過酷な留学経験されてる方も沢山いると思いますし、私はあの頃、本当に弱かったんだろうなと思います。

たろう:

留学は何かしらの壁に激突すると聞きますが、コミュニケーションが取れないのはやはり辛いものがありますね。

それでも、見捨てないシェアハウス住民の人達に感謝ですね。その時に生活した人達はやはりヨーロッパ圏内の人達が多かったのでしょうか?

市川さん:

ほとんどがヨーロッパ圏の人達で中国から来た人も数名いました。あと一人、韓国人の子と知り合いとても仲良くなりました。いつも笑いながらスペイン語も教えてもらい、一緒に過ごした時間が長くて別れの時は号泣でした。

たろう:

それから、3ヶ月後の努力の成果の実感は出来ましたか?

市川さん:

3ヶ月後の努力の成果は実感出来ました。クラスも順調に毎月、上のクラスに上がりましたし、クラスが上がるとスペイン語を話す子が増えます。そうすると自信もついてきて自らパーティーを企画するなど、自分からみんなに働きかけるようになりました。

この時に何かを企画して人と人を繋げたり、私自身も新しい人と出会って話す事が楽しいなと思うようになりました。スペイン語を学ぶだけではなく、スペイン語を通じてどんな事をしてるのが楽しいと感じるのかを知り、人としても成長出来たのかなと思っています。

スペイン語大好きなので今でもクラスを取ってもっと上手になりたい、綺麗なスペイン語を話したいと思いますが、言語はあくまでもツールでスペイン語を使って何をしていくのか、どうなりたいのかという事を、スペイン語が話せるようになってようやく考えられるようになったかなと思います。

たろう:

ただスペイン語の成果が上がっただけではないプラスアルファの成果を得たのですね。本当に良い留学になったのですね。

半年の留学が終わり、その後は帰国されたと思います。帰国してからのことを聞かせてください。

市川さん:

本当に留学で人生変わりましたし得たものは大きいですね。

スペイン留学中は良い事も沢山ありましたが、辛かったのでずっと早く帰国したかったです。なので、帰国してからはスペイン関係の事はせず、同じ学年の友人達が就活の話を良くするようになったので、将来どうしたいのか考えるようになりました。

そこで、元々、昔から言葉に興味があったのでアナウンススクールに通いました。同じクラスの子たちは何人もアナウンサーになってます。

たろう:

帰国後のことですが正直、驚きでした。スペインのことを生かすのではなくて、アナウンサー志望だったとは驚きです。確かにハキハキとしっかりお話しされますし、聞き取りやすくて羨ましい限りです!(笑)

(※ インタビュー前にSkypeを介して対面でお話しをしました。)

市川さん:

でも結局、途中で何か違うって思い始めて・・日本語よりもスペイン語をもっと話したいと思いましたし、自ら動いてスペインと日本の架け橋をする事の方を私はやりたいって思いましたね。このワンクッションがあった事でまたスペインに繋がったし、少しスペインと距離を空けた事でスペインがやっぱり好きって思えました。

たろう:

でも、スペインの思いは捨てれるものではなかったのですね。私もスペイン語やスペインから離れていたことがあったのですが、やっぱり戻ってきてしまうその思いはとても分かります。

市川さん:

あとは、私はスペイン留学が人生初の海外だったので、これをきっかけにもっと色んな国を知りたいと思い海外旅行を多くしました。お洋服買うのが大好きで、今でももちろん好きですが、帰国してからはお金は旅行に使うようになりました。

たろう:

そういう経緯で海外に目を向けた。海外旅行は人を変えると言いますが、まさに典子さんはそうだったのですね。

仕事がなければスペインに行こうって思っていました

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たろう:

その後は、日本での就職活動をして会社員になったということで合っていますでしょうか?

市川さん:

はい、そうですね。日本で就職し2年間働いてからスペインに来ました。私達の就職活動の時期は超氷河期という事で言い訳も出来たし(笑)、正直、仕事がなければスペインに行こうって思っていました。

たろう:

その考えは本当に凄いなと感じます。仕事が無ければスペインに行けばいい。スペインの方が就職難だというのに、その考えに至れる典子さんは楽天的と言いますか・・・もちろん、良い意味ですよ。

そこからスペインに再び戻ってくるまでのことを教えてください。

市川さん:

今、思うと若者の失業率50パーセントのスペインで仕事を探す方が難しい事ですが行かないと分からない事なのでその人生もありでしたね。(笑)

あまり就職活動も力を入れていなかったのですが友人が「のりちゃんに合ってるよ。」と、大手アパレルメーカーの会社を勧めてくれて。

スペイン語を始めた時もこんな感じですが人に言われると、「あ、そうなんだ!」って思っちゃうんです。(笑)

その会社が、日本とスペインの架け橋をしたいという理想に合っていると思い入社しました。入社した頃は近いうちにスペインにも出店すると言っていたのですが、入社して半年くらいの時に結局その話が白紙になったと聞いて、それなら自分でスペインに行こうと決意しました。

色々探すと日本での社会人経験が2年あると良いというのを見たので、2年間、日本で仕事をしてからスペインに来ました。

スペインでは新卒の概念がなく即戦力として人を雇うので、日本で一から丁寧に社会人としてのマナーや考え方を教えて頂ける機会は大切だと思います。

それに同期は今でも仲良く刺激を与えてくれる存在なので、日本で就職してからスペインにという流れは私は良かったなと思います。

たろう:

しっかりと日本で社会人としてマナーや考えを学んだこと、スペインへの足がかりや資金を集めたことなどは、今思えばやるべきだったのでしょうね。

社会人経験無しで海外に行く人も素晴らしいですが、日本で学びスペインへの思いを忘れずに行動して実現しているという事実は、海外で働きたいと思う人にとっては良い刺激になれると思います。

2回目の渡西は学生ビザを使ったのでしょうか?

それから、実際に2回目のスペインに来てみて苦労や楽しさの経験はどのようなものがありましたか?

次回!後編をお送りいたします

様々な運からスペインへと行き、1度は挫折するもスペインへの熱い想いから2度目のスペインに渡った市川さん。2度目のスペインで感じた苦労や楽しさとは?

次回は後編です。市川さんがスペインに居て感じる日本人に伝えたいメッセージも含めてお伝えする予定です。

ではまた!

¡Hasta la próxima!

※ 掲載しています写真は、全て市川さんの提供と許可をいただいております。

後編はこちら→「大好きなスペインに少しでも貢献したい。」スペインでの起業に向けて進み続ける市川典子さん 【後編】

市川 典子(いちかわ のりこ)さん

ブログ: NORIPEQUE

ウェブサイト: TESORO DE ESPAÑA

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【ブログ運営者】

浦川俊平(ニックネームは「たろう」)。スペインを愛するフリーランス。Webライティング・インタビュー取材・ブロガー。「スペインと日本を繋げる」人になることが目標。現在は日本在住。フレキシブルにスペインと携わるために活動中。
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