スペイン・マドリード州エスコリアル在住の、なごみさんは、フードトラック「PicNipo(ピクニポ)」に乗って、スペイン中を旅するように働いています。

 

私がスペイン短期滞在中に、ちょうどマドリードにいらっしゃるという情報を聞きつけたため、実際にお店に行ってお会いしてきました。

 

なごみさんがフードトラックを使って、日本食を販売するようになった経緯や、この働き方を選んだわけなどについて、お伺いしました。

 

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「私、行きます!」転がってきたマドリードに住めるチャンスに飛び込む

 

23歳のときに東京で介護職として働いていた、なごみさん。ある日、勤めていた施設でこんな話が。

 

「勤めていた施設のパートの方が、たまたまスペインの日本食レストランのオーナーと知り合いで、マドリードでコックを探しているから誰か行かない?って知らせを聞きました。」

 

特に誰も手を挙げない中で、なごみさんは「じゃあ、私、いきまーす!」と立候補したと言います。

 

「日本食レストランのオーナーとは知り合いじゃなかったです。介護職から飲食業界へ、完全に異業種に転職しました。」

 

「私は元々、旅が好きで、いつか海外に行ってみたいな、住んでみたいなとは思ってました。純粋に海外に住んでみたい、日本からは一回は出てみたいなという願望だけで、マドリードに行くことにしました。」

 

と当時を語る、なごみさん。

 

マドリードに着いたときのスペイン語力は、ほとんどゼロに近い状態。エスコリアルという、マドリードから車で1時間ほどかかる場所に家を確保してから、マドリードの語学学校に通いはじめます。

 

もちろん、その間は仕事もしなければいけません。学校が終われば、仕事に行くというサイクルの毎日を送っていました。

 

「いやー、朝、起きれなくて。(笑)ずっと、授業の最後の数十分だけ行ってましたよ。宿題を貰いに行くためだけに学校に行ってました。(笑)」

 

スペインは基本的に夕食が21時・22時ごろといった遅い時間に始まるため、仕事が終わる時間は深夜1時や2時。そこから、1時間かけてマドリードの朝の8時から始まる語学学校に通うのは、なごみさんは難しかったそうです。

 

経営していたお店を突然売る。何か違うことをしたくなった

 

その後、1年間続けた語学学校を辞めて、仕事に集中する日々を送ります。ゼロベースだったスペイン語は仕事をしながら、その場、その場で覚えたと言います。

 

「必要最低限のスペイン語だけですね。”ありがとう”とか”さようなら”とか。あとは、注文を聞くときの言葉とかを、同じようにずっと使ってました。」

 

その後は、ずっとスペインの日本食レストランで働く日々。その後、独立して自分の店を持ちます。お店を経営する毎日を過ごす中で、3年後、持っていた自分の店を突然、売る決断をしたのです。

 

「うーん。正直、飽きちゃったんです。私、同じことを同じ場所でやるのに飽きてしまう人なんですよね。」

 

レストランで働くことを辞め、その先を考える なごみさん。そのときに思いついたのが、フードトラックでした。

 

「どうせなら、何か今までとは違うことをしたい。自分にできる仕事をやりたい。じゃあ、私ができること・好きなことってなんだろうって思ったときに、『旅』×『料理』ってキーワードが出てきました。その2つを仕事にするにはどうすればと考えたときに、ちょうど友人が一言。『フードトラックフェスに行ってきたんだー!』って。」

 

「私は『その手があったか!』って。フードトラック、なんか楽しそうだと思ったんです。友人がフードトラックという言葉を発してなかったら、今はなかったと思うくらい、全てが繋がって道がひらけた瞬間でした。」

 

思い立ったら行動。移動販売をするためのフードトラックを購入。スペインを移動しながら販売するスタイルを、完成させていったのです。

 

 

始まった新たな挑戦。フードトラックで「カラアゲ」をする理由

 

気になるのが店名となっている「PicNipo」について聞いてみました。

 

「PicNipoの由来はピクニックが好きだからです。(笑)フードトラックでスペイン中をまわってピクニックするような意味も込めてます。

あとは、日本らしさを入れようと思いました。ジャパンも考えたけど、NIPPON(ニッポン)があるなと思いついて。だから、ピクニックとニッポン…ピクニックニッポン…ピクニッポン…!ピクニポ!って感じで決めました。(笑)」

 

現在は、エスコリアルの自宅を自分の拠点としながら、フードトラックができる場所の情報を探しては応募する日々。フードトラックの審査が通り、確保ができれば、場所に向かい、そこで販売をしているとのこと。

 

店頭で販売しているのは、KARAAGE(カラアゲ)とYAKI UDON(やきうどん)

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実際に私はカラアゲをいただきました。マドリードで、中がジューシーで柔らかい美味しい日本のカラアゲをいただけて、心から感激です。また、日本のビールや味噌汁もあります。

 

でもなぜ、移動販売で「カラアゲ」をしようと思ったのでしょうか?

 

「スペインのフードトラックでは、大体、ハンバーガーの販売をしているトラックが、ほとんどなんです。」

 

「でも、ハンバーガーじゃダメだなと思いました。スペインでも有名な日本食の「カラアゲ」とか「ウドン」とかを販売すれば、他のフードトラックと違いが出せると思ったからです。」

 

他のフードトラックとの差別化を考えた、なごみさん。フードトラックでの販売は試行錯誤の日々、やはり苦しいときもあるようで…

 

「場所は良いしお昼どきなのに、お客さんガラガラなんてありますよ。今日もそんな感じです。あと、材料を運ぶので移動が大変です。例えば、普段、片道1時間の道のりなのに、フードトラックで大量に荷物を積めば重さが影響して、倍とか平気でかかっちゃいます。」

 

大変なこともある。それでも、フードトラックを続ける理由

 

私の質問に素敵な笑顔で答えてくださる、なごみさん。それまで苦労をしてきたことなどを伺いながらも、最後にこの疑問をぶつけてみました。

 

「大変なこともある中で、スペインでフードトラックを続ける理由って何なのでしょうか?」

 

楽しいからです。今までの生活では考えられないような経験ができるから。フードトラックよりも、普通に働いてお金を貰って生活するのが、稼げるとは思いますよ。収入も安定してるし。でも、私には物足りないんです。大変なことはありますけど、全てはやっていて楽しいからこそですね。

 

「だって今こうやって、話をしたり、他の日本人の人たちや外国人の人と交流できたりしてますから。今までは、スペインのレストランで働いては帰る生活をしていたので。そう思うと、ほんと良い経験ができていると思います。」

 

さいごに

 

お話を聞かせていただいた、なごみさんの印象はパワフルで、話すと面白いし元気がもらえる方でした。本当に良い人過ぎました。

 

また、スペインを駆け巡るフードトラック「PicNipo」のことや、なごみさん自身の話を聞いて感じたのは、新しいことに挑戦するチャンスを逃さないこと、そして、踏み出す勇気が大切だということ。

 

なごみさんの行動力に脱帽しながらも、私自身、「チャレンジすることの大切さ」を話を聞いて、そう強く感じました。

 

なごみさんが運営するフードトラック「PicNipo」の情報は、Instagramで配信されています。更新される画像には、移動販売をしている場所や期間などが書かれています。ぜひ、チェックしてみてください。

Let’s gooo

PICNIPOさん(@picnipo_foodtruck)がシェアした投稿 –

Yaki udon tallarines japonés

PICNIPOさん(@picnipo_foodtruck)がシェアした投稿 –


ぜひ、Picnipoのカラアゲや焼うどんを食べに行って、さらに、なごみさんとおしゃべりしに行ってみてほしいです。

 

それではまた!

¡Hasta la próxima!

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浦川たろう

1989年生。スペインを愛すフリーランスライター・ブロガー。2017年11月からスペインワーキングホリデーを使い、1年間のスペイン滞在中(バレンシア在住)。 WEBライティング(SEO、LP等)、取材記事、インタビュー記事執筆が得意。 ▷▷ お問い合わせ先(執筆依頼・PR記事広告依頼・各種ご相談)  ▷▷ スペイン・ワーホリビザ相談・サポートサービス  
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